2009/02/06(金)オープンカレッジ1月講座を受講して

[記録者] (有)エイデン 取締役 奥山英紀

【日 時】平成21年1月15日(木) 18:00~
【場 所】上尾商工会議所 大会議室
【講 師】全国骨髄バンク推進協議会 会長  大谷 貴子氏 
【テーマ】「生きてるってシアワセ!」

大谷貴子さん-1

 今回お話しされた大谷貴子さんは平成17年の聚正義塾第3期以来2度目の講演でした。

 「生きてるってシアワセ!」というテーマ。
 ご自身が白血病という不治の病にかかり、死の直前から生還された後、全国の白血病患者のために署名活動を通して日本の『骨髄バンク』設立にご尽力され現在も活躍されている事は多くの方がご存じと思います。

大谷貴子さん(金スマ)

 お話を聞いていて、最初に感じたことってユーモアと涙とパワーが直感的に伝わってくる。これって教科書で勉強したことをお話されているんじゃない、本当にご自身が自ら行動して、なし得て来た事だからこそ聞き手に対し説得力があるんだと感じました。

 それともう一つ、日本に無かった『骨髄バンク』設立に一生懸命奔走されていた中で、平和で平等で、ある程度福祉の行き届いた日本でも、やはり誹謗中傷や差別的な発言をする人が居たという現実。白血病に限らずいろいろな病気に対して偏見を持って接する人が存在する事の事実。
 もしかすると自分も知らず知らずのうちにそういう言動をしてしまっているんじゃないかって考えさせられました。

 しかし、大谷さんのように強い信念を持った人々が奇跡を起こしたという事も事実です。死にもの狂いで頑張れば国をも動かすことが出来る。
本当に凄いことです。

大谷貴子さん-2

 現在骨髄バンクにドナー登録されている方は30万人を突破したそうです。これは患者さんの93%以上の方に一人のドナー候補者があるということだそうですが、実際に移植できた方は58%くらいだそうです。
 この数字が何を物語っているかは、今後我々が真剣に考えていかなくてはならないことでしょう。

 最後に、残念ながらドナー提供者が見つからずたった15年で人生を終えてしまった、同室の中学生の患者さんの言っていた「お姉ちゃん、わたしの望みは普通の高校へ行って、普通の大学に行って、普通のお母さんになって、普通のおばあちゃんになって、普通に死にたいの」という言葉に胸が詰まる思いでした。
 そして大谷さんのお話を聞き終わった後、普通に生きることができる自分は本当に幸せなんだということを痛感しました。

 沢山のパワーと元気そして人として生きるための宿題を頂きました。
 本当にありがとうございました。

大谷貴子さん-3
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