2006/08/23(水)『聚正義塾』第8月講座を受けて

☆記録:【5班】 新埼玉リース(株) 井上 拓也
【日時】2006年8月17日(木)【会場】上尾商工会議所 大会議室
【テーマ】『成長ステージに合わせた経営』
【講師】(株)フルキャスト 代表取締役 平野 岳史氏
聚正義塾2006年8月講座(その1)
 聚正義塾第8月講座の講師は「成長ステージに合わせた経営」の演題で(株)フルキャスト代表取締役社長の平野岳史氏を講師によるものでした。
体育会系ゴリゴリの見た目そのままに、パワフルな語り口、まっすぐで分かり易い言葉で語られる(株)ルキャストの成長物語は、聞く者全てが引き込まれる魅力に溢れていました。

聚正義塾2006年8月号(その2)
 今でこそ巨大な企業となり、フルキャストスタジアム宮城のネーミングライツを獲得してますます知名度も上げている㈱フルキャストですが、起業した当初は平野氏も現在のような業態・規模を考えてはおらず、「社長になる」という単純且つ素直な思いからの起業だったとのことです。

 平野氏が語られていた、起業に必要な三要素「仲間」「出資者(資金)」「アイデア」。この中の「仲間」しかない状態で、周りに反対されながら、また、自身悩みながらも決心し、当時勤めていた会社を辞め、平野氏の「社長人生」が始まった訳です。

 資金も、これといったビジネスのアイデアも無く、ただ日を重ねるだけの社長生活、だけど人に「やっぱりダメだった」と言われるのだけは絶対イヤだったから、頑固に会社員には戻らないで踏ん張っていたその頃を、平野氏は「人生で一番先が見えなかった時期」と仰ってました。

 そんな中でとにかく何かやらなきゃと、ともかくアルバイトを始め、一日中様々な仕事をしてみてその中から、結果に繋がる家庭教師の案内というビジネスを見つけたのです。
 「アイデアは追い詰められてやっと出る」という平野氏の言葉はそんな実体験から生まれたリアリティを感じました。

 私としては、そんな時期に同時にプロゴルファーも目指していたという平野氏の若き頃のハチャメチャっぷりにも非常なる人間的魅力を感じ、そんなところも氏の仰るところの「人間力」なんだろうなと思いました。

 平野氏はまた「トップのあり方はステージで変わる」と述べられていました。
 部下が10人以下の場合、10人から50人の場合、50人から200人の場合でトップとしての振舞いは変わるということでした。
 10人以下の場合はトップは「エースで4番」で構わない、10人の部下の分の稼ぎを一人で稼ぐ気で全然構わないと。

 また、逆に部下が300人以上の規模になったらトップは「象徴的存在」であるべきであり、「人に影響を与えられる人間をどう作るか」を考える事が必要だと述べていました。
 この企業が成長するにあたって「ステージごとのトップの立ち振る舞い方」を変える必要があるという考え方は、今まであまり聞いたことがないものでしたので、自分としては非常に関心を持って聞く事ができました。
 ただし、究極的にはトップたるものやはり「人として格好良い社長(上司)」であるべきだとの格言も頂きました。

 講演全編を通じて、平野氏のビジネス、人生に対するエネルギッシュな姿勢、パワーを感じ、(株)フルキャストの躍進の本当の源は、なによりもこの平野氏の止めなく溢れだしているパワーなんだろうな、という事を直観として感じました。

聚正義塾2006年8月講座(その3)
 後半のディスカッションは、意表をつかれましたが、通常のグループディスカッションではなく、星野塾頭からの発表で、「ココロの北極星」をテーマに、各人が塾生全員に対して自分のココロの北極星、つまり、心の中で持っている人生の指針、夢、目標を語るという形になりました。

 私自身は前に出て発表はしませんでしたが、塾生の皆さんの熱い思いの詰まった語りを拝聴する事ができたのは幸いでした。「ココロの北極星」の話に止まらず、自分の悩み、現在の心境、誇り、様々な話を聞くと事ができました。
 外から講師として招かれた方の講演を聞かせて頂くのはもちろん素晴らしい体験です。しかし、同じ上尾に住み、上尾で働き、立場、年代が近い塾生の仲間の話も、やはり骨身に染みるモノがありました。
 また、自分が前で話すとしたら、こんな事を話そうかと考えを巡らすうちに、自分の中の「ココロの北極星」をしっかり据えなおす良い機会になりました。機会があったら、是非自分も発表させて頂きたいと思いました。

 以上、活動報告とさせていただきます。
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