2009/11/04(水)e-中小企業ネットマガジン 11/4号

【巻頭コラム】
“ものづくりはたった一粒のボタンから始まった”
◆昭和29年、合成樹脂成型品の製造・販売の大洋化学(株)(和歌山県御坊市)は同じ県内の紳士服用ボタン製造企業から独立した。
樹脂ボタンの開発メンバーと一緒での独立だったため、比較的スムーズに事業を立ち上げた。

◆人工真珠の樹脂原玉の生産も始まった。それまでのガラス製は割れる上に重かったのだ。しかし、生産の話を持ちかけた商店がガラス玉業者の激しい抵抗もあり、倒産してしまった。
つまり、商品はあれど、売り先がない状態になってしまったのだ。一から営業を始め、扱ってくれるところを這うようにして探し、市場を作り上げた。後に樹脂原玉の生産の様子は地元和歌山出身の有吉佐和子が長編小説「日高川」に取り上ている・・・

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